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       「彫刻」と言えば、日本の多くの人々は、石や木材で出来たものを想像します。海外で「Sculpture」を学んだとき、それは全く違っていました。「彫刻」はいわゆる「立体造形」としてとらえられており、より幅広く知られていたのです。つまり素材から始まるのではなく、Artistが表現したい想いに基づいて、素材に向き合いながら独自の表現をしていくということでした。
   授業からは本当に多くのことを学びました。ちょうど音楽家が特定の楽器に親近感を覚えるように、誰しもある種の特徴を持って生まれ、最終的に自分により近いものに気付くのは自然のみによって成しえること。これまでのところ、授業の中では、段ボールや新聞など、自然の素材に親近感を覚えてきました。まだまだたくさん見つかるものがあり、作品作りに取り組むたびにたくさんの発見があります。素材と向き合うのは確かに時間のかかることですが、「Sculpture」にはそれそのものに計り知れない力があり、私は心から愛しています。
​    毎年の作品制作により、様々なことが出来ることを本当に嬉しく思っています。制作を通して世界中の人たちに生きる力を与えられればと願っています。

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